会誌「電力土木」

概　要　

大規模地震発生時に周辺地盤が不安定化する可能性のある急斜面上に位置し，逆 T 字基礎を採用している鉄塔において，地震時に斜面が不安定化しても基礎の変形による鉄塔構造への影響がないように基礎補強対策を実施することとした。小口径杭 4 本による補強対策を採用したが，作用力に対する小口径杭と既設基礎の抵抗力の分担が不明確なことから，骨組解析を用いて検討を実施した。その結果，斜杭と鉛直杭を組み合わせることで少ない本数の杭で水平力を分担し，基礎の谷側への回転を効果的に抑えることが可能であることを確認した。
　

キーワード：鉄塔基礎補強，急傾斜地，逆 T 字基礎，小口径杭，斜杭

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