会誌「電力土木」

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報告 その他

海瀬発電所余水路改良工事の設計と施工

 

菅井 邦一

東京電力(株) 神奈川支店 設備部設備企画グループ 副長

中村 貞彦

東京電力(株) 松本電力所 土木建築グループ メンバー

本岡 俊介

東京電力(株) 群馬支店 設備部土木技術グループ メンバー

概 要 

海瀬発電所は,大正14年に運転開始した最大使用水量13.91 m3/s の水路式発電所である。今回改良した海瀬発電所の既設余水路は,発電所緊急停止時に直接千曲川へ放流する構造となっており,余水路吐口から減水区間への放流をせざるを得なく,これに伴い急激に河川水位が上昇する現状にあった。近年の親水機運の高まりから,河川への立入者が多く,公衆災害の懸念があったため,河川に直接余水放流を行わない放水路直結型の余水路への改良を実施した。本稿では,水理模型実験,施工概要並びに現地放流試験による効果の確認を報告する。
 

キーワード:水力発電,余水路改良,公衆安全,減勢工,多孔板,水理模型実験

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