鳥居和之
金沢大学 理工研究域環境デザイン学系 教授
【 概 要 】
北陸地方では,石炭火力発電所からの副産物であるフライアッシュの活用によりコンクリートの高耐久化(塩害や ASR の抑制対策)を目指す取り組みが始まっている。現在でも ASR による劣化が顕在化している現状を考慮すると,さらに一歩踏み込んで,地域指定(ローカルルール)を導入して,コンクリートにフライアッシュセメントを積極的に使用することが推奨される。この事業を推進するためには,電力会社や国・地方自治体,生コンクリート工業組合などの理解と協力が不可欠であり,平成23年 1 月に産学官連携による「北陸地方におけるコンクリートへのフライアッシュの有効利用促進検討委員会」を立ち上げた。本稿では,コンクリートの高耐久化のうち,ASR 問題に焦点をしぼり,その経緯と活動状況について紹介する。
キーワード:フライアッシュ,有効利用,コンクリートの高耐久化,ASR,産学官連携
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