概要(運開:2025年3月) | ・1920年に運転開始した、水力発電所の「軸丸発電所」は、1954年の増強工事から約70 年が経過し、設備の老朽化が進行しているため、2021年5月に更新工事を開始しまし た。 ・本工事は、水車・発電機、導水路等の高経年化対策を目的とした更新工事であり、水 車・発電機の効率向上により、最大出力と発電電力量の増加を図るもので、運転開始 は2025年3月を予定しています。 ![]() 注:〔 〕内は既設設備の諸元 注1 既設は1号機8,400kW、2号機4,100kWの2台 更新後は1台 注2 一般家庭約24,000世帯に相当 (一家庭あたり年間使用量3,000kWhで算定) ![]() |
写真1 導水路補強工事(補強前) | ・導水路延長約4600mのうち約1800mの補強工事を実施しています。〔進捗率:約 90%〕 |
写真2 導水路補強工事(補強後) | ・導水路の補強工法は、既設覆工コンクリート取壊しに伴う地山不安定化による追加安 全対策や工程遅延リスクを考慮し、パネルライニング工法を採用しています。 ・パネルライニング工法は、パネル表面が滑らかで粗度が改善(※粗度係数:[コンクリ ート]0.014 → [パネルライニング]0.01未満)するため、通水断面が低減しても最大使 用水量は変わりません。 |
写真3 ヘッドタンク補強工事(補強前) | ・ヘッドタンク約100mの補強工事を実施します。 ・補強工法は、導水路と同様にパネルライニング工法を採用します。 |
写真4 水圧管路工事 | ・水圧鉄管設置(延長約120m、最大直径3m、1条)に先立ち、固定台(3箇所)や小支 台(6箇所)の構築を実施しています。〔進捗率:約20%〕 |
写真5 発電所工事 | ・排水ピットやドラフト等の設置に先立ち、鉄筋・型枠・支保工を設置し、コンクリートを打 設しています。〔進捗率:約20%〕 |
写真6 発電所完成イメージ | ・既設発電所は、すり鉢状に位置し、過去(1990年:豊肥水害、2012年九州北部豪雨等) に浸水被害が発生し、都度、対策を実施してきました。 ・今回、抜本的な対策として、発電所敷地嵩上げ(約10m)を行い、浸水しない構造として います。 |
写真7 放水路補強工事(補強前) | ・放水路延長約100mの補強工事を実施します。 ・補強工法は、導水路と同様にパネルライニング工法を採用します。 |