会誌「電力土木」

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海外情報

海外における土木請負工事と再生可能エネルギー事業

 

門前 文浩 ?熊谷組 国際本部 国際建設部長
高山 雄二 ?熊谷組 国際本部 国際開発部国際再生可能エネルギープロジェクトグループ グループ副部長


 熊谷組は1961年に商用ベースとしては日本企業初の「香港プロパーコープ水道トンネル工事」を受注して以来,アジアを中心とした建設請負工事のみだけでなく,土木部門は BOT 案件,建築部門は不動産開発案件も含めて,積極的に海外事業展開を行ってきた。日本国内のバブル経済の崩壊と時を同じくして,全世界的な不動産価値の下落により多大な損失を計上して,1998年に大きな赤字決算となった。その後の社業の再構築・再生過程で,海外展開での対象国や取組案件の減少により,海外事業の規模を大幅に縮小させた。現時点では台湾で積極的に建築請負工事を行っているが,その他の国々では限定的な展開となっている。その様な状況下であるが,日本国政府の質の高いインフラ輸出,アジア各国の社会課題(SDGs)の解決,当社の海外経験豊富な人財の活用,国内土木新設マーケットの縮小等々もあり,海外土木請負工事を再開し,再生可能エネルギー事業の取組みを加速させている。本稿では当社の取組状況を紹介する。

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