会誌「電力土木」

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総説

気候変動がもたらす沿岸域災害と海岸工学

 

松原 雄平 鳥取大学 名誉教授,?鳥取クリエイティブ研究所 代表取締役

地球の気候システムが温暖化の進展とともに大きく揺らぎ始めている。その長期的かつ地球規模の変化は,今後,気温上昇,台風の巨大化,暴風,暴浪などの極端気象事象や海面上昇などを引き起こすとされている。特に沿岸域は,その災禍に見舞われる最前線となり,沿岸域での防御あるいはそこからの撤退などの事態に遭遇するデッドラインが近づいている。この小論では,我が国の沿岸域で今後どのような問題が発生し,我々に脅威となってくるのかについて述べ,一方で筆者が携わった海岸工学の視点から沿岸域の災害にどのように適応するかについて述べる。

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