会誌「電力土木」

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海外だより

カリブ海の島,セントルシアにおける橋梁施工

 

松 永 英 也 ?安藤・間 国際事業本部 セントルシア橋梁作業所 所長

1. はじめに
 セントルシアはカリブ海にある世界で21番目に小さな国であり,淡路島とほぼ同じ大きさで,人口約19万人弱と淡路島が13万人とのことですのでその1.5倍程度の人が住んでいる国です。
 カリブ海,サンゴ礁と恵まれた青い海と,島のシンボルである 2 つのピトン火山(写真―1)をはじめ手つかずの自然を持つセントルシアには多くの高級リゾートホテル(写真―2)があり,またフランス,イギリスと支配された歴史からそのコロニアルな街並み(写真―3,4)が残るなどの観光立国です。コロナ禍前は,毎日アメリカやイギリスから数便飛んでいる飛行機がほぼ満席状態,12月〜4 月頃の豪華クルーズ船(写真―5)の寄港時期には毎日 2-4 隻の船が港に泊まっています(500人以上乗客の乗っている船が 4 隻だとすると2,000人/日以上の観光客がいる計算になるのでしょうか?)場所によっては観光客の方が人口密度の高い所もあるかもしれません。
 そのセントルシアがコロナ禍による国境閉鎖,クルーズ船・航空便の停止によって観光客が激減したことは島の経済に大きな打撃を与え,島内雇用の減少などセントルシアの人々の生活にも大きな影響があったと思われます。

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