会誌「電力土木」

神　原　天　鳴　三菱重工マシナリーテクノロジー?　エンジリアリング部　解析技術課　主席
山　本　利　弘　三菱重工マシナリーテクノロジー?　エンジリアリング部　解析技術課
亀　谷　泰　久　中部電力?　再生可能エネルギーカンパニー　水力事業部　運営・技術グループ　課長

　洪水吐ゲートや水門柱の地震応答を精度良く予測するには岩盤・堤体・水門柱・ゲート・貯水が連成する 3 次元全体モデルによる解析が望ましい。しかし塑性等の非線形性や貯水の流体要素によるモデル化を考慮すると，この解析に要する時間や労力は大きくなる。本稿ではゲート・水門柱に作用する動水圧を比較的簡便に精度よく取り入れて，ゲート・水門柱単独モデルで地震応答を計算する実用的手法を提案する。併せて，提案方法よる単独モデルと 3 次元全体モデルの結果を比較することでその妥当性を確認した。

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