会誌「電力土木」

目次へ戻る

報告 水力

土村第一発電所余水路改良工事の設計と施工

 

中 山 美 優 東京電力リニューアブルパワー? 千曲川事業所 総括グループ兼土木保守グループ
武 田 宏 視 東電電力リニューアブルパワー? 松本事業所 土木保守グループ
恒 川 明 伸 東京電力リニューアブルパワー? 千曲川事業所 土木保守グループ グループマネージャー

 土村第一発電所余水路は,水路途中に約15 m の落差を水が垂直に落下する立坑があり,立坑の下には減勢室が設けられている。減勢室は,水クッションにより減勢させる役割を担っているが,以前よりその減勢効果不足が指摘されており,最大使用水量の 7 割程度以上の流量を流した場合に,流れが大きく乱れ,セルフプライミング現象が発生し,水路に無用な振動を与えたり,騒音を発生させてしまう事が確認されている。また,水槽では余水路越流の際,水槽水位が上昇し,水槽上流の導水路が圧力化する恐れがある事が確認された。
 今回,その解消を目指し,解析や水理模型実験結果に基づき余水路減勢室ならびに水槽余水路越流堤の改良を行った。余水路立坑下流側では,水理模型実験の結果,空気孔を設ける事で減勢効果が得られることがわかった。水槽余水路越流堰は様々な案と比較した結果,ラビリンス堰への改良が最もライフサイクルコストを低減できる事がわかった。
 ここでは,余水路改良の設計及び施工の概要について報告する。

ホームページ上では、「概要」のみを掲載しております。

     
     
ページのトップへ