会誌「電力土木」

四国電力?愛媛支店技術部水力建設チーム

1.　はじめに
　四国電力では，電源の低炭素化・脱炭素化の観点から，再生可能エネルギーの有効活用を積極的に推進することとしており，その一環として，2021年 6 月より一級河川仁淀川水系前川において黒藤川発電所新設工事(以下，本工事という)に着手しました。(図―１)当社における取水えん堤から発電所までの新規水力開発は，平成元年に同水系で営業運転を開始した柳谷発電所以来，約30年振りとなります。
　水力建設チームは，愛媛県上浮穴郡久万高原町の面河水力センター内に事務所を構え，土木技術者 3 名で工事監理を行っており，日々進捗する現場で様々な課題を解決しながら技術の研鑽に努めつつ，2024年 6 月の運転開始に向けて工事を進めております。
　本稿では，本工事の進捗状況とともに，豊かな自然に恵まれ，四季折々の彩りが美しい久万高原町について紹介します。

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