会誌「電力土木」

　国土交通省北海道開発局の桂沢ダム下流に位置する電源開発?桂沢発電所は，1957年に運開した最大出力15,000 kW のダム水路式発電所である。現在，北海道開発局は，幾春別川総合開発事業の一環として桂沢ダムを嵩上げし，新桂沢ダムを建設する工事を進めている。貯水位上昇により桂沢発電所の設計水頭が増加し，そのままでは発電継続が不可能となる。このため，当社は桂沢発電所を廃止して新桂沢発電所を建設することとし，水車・発電機，屋外開閉所設備，制御・保護設備の更新，調圧水槽嵩上げと法面保護，およびその他既設構造物の補修工事を2019年 4 月より行っている。本稿では2021年12月時点での主な土木工事の施工状況について報告する。

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