会誌「電力土木」

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報告 水力

四万十川流域における河川環境改善に関する取り組み(第二報)―水位低下運用による津賀ダム下流河川の濁りの差の軽減―

 

藤本 知規

?四国総合研究所 土木技術部 土木建築技術グループ 副主席研究員

有澤 元希

四国電力? 高知支店 技術部 水力担当チーム

山本 亮介

(一財)電力中央研究所 環境科学研究所 水域環境領域 上席研究員 博士(工学)

 四万十川流域に位置する津賀ダムでは,濁度 5 度という厳格な自主管理基準を設定のうえ,河川環境に配慮した運用を行っており,更なる河川環境改善に関する取り組みの一環として,ダム下流の現状評価や立地条件等に基づき新たに考案した濁水対策の現地適用を平成30年 9 月から開始した。今回,数値解析手法を用い,水位低下運用の導入効果について定量評価した結果,最大流入量約1,000 m3/s の出水では,流入量ピークから取水口濁度が基準値(5 度)を下回るまでの日数を約 5 日から約 4 日へ短縮できることが明らかとなった。

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