会誌「電力土木」

　上越火力発電所建設予定地の地盤は，計画敷地高さへの嵩上げによる盛土荷重によって圧密沈下の発生が懸念されていた。盛土荷重に対する沈下挙動を把握するため先行盛土を実施し，地表面および地中部の沈下を計測するとともに，土水連成 FEM による計測結果のシミュレーション解析による将来の沈下予測を行った。その結果，将来の沈下に対する安全性を確保しながら合理的な杭基礎の仕様・杭長を設定することを可能とした。本稿ではその概要について報告する。

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