会誌「電力土木」

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総説

リスクベースの設計風速設定法に関する技術的展望

 

江口 譲

(一財)電力中央研究所 地球工学研究所 首席研究員

 強風による構造物の損傷確率値に基づき設計風速を決定することが可能となるリスクベースの設計風速設定法について考察する。まず強風ハザード曲線やフラジリティ曲線等のリスク論の基礎的事項を説明する。次に,米国の耐震設計分野で提案されたリスクベースの設計地震動加速度の設定法(ASCE/SEI 43-05 基準)を紹介するとともに,同様の考え方を耐風設計分野に適用してリスクベースの設計風速設定法の構築を検討する。また,風圧力による構造物の年損傷確率と設計風速の関係の計算例を示し,目標リスクに応じて設計風速を設定しうることを示す。

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