会誌「電力土木」

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総説

岩盤工学分野における熱・水・応力・化学連成解析

 

安原 英明

愛媛大学 大学院理工学研究科 教授

 熱・水・応力・化学連成環境における岩盤工学の諸課題について考えるとき,エネルギー問題は切っても切れない。放射性廃棄物の地層処分,二酸化炭素の地中貯留,地熱の回収,シェールガス・オイルやメタンハイドレートの回収,などに対するリスク・性能評価を実施するためには,熱・水・応力・化学現象が相互に作用する複雑な環境を再現できる連成解析モデルを構築しなければならない。本稿では,岩盤空洞掘削に伴う亀裂の発生・進展と,亀裂内部の地球化学現象を考慮可能な熱・水・応力・化学連成解析モデルを紹介する。また,連成解析モデルを用いて高レベル放射性廃棄物地層処分時の周辺岩盤における長期透水性変化の予測解析を実施した結果について説明する。

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