会誌「電力土木」

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電力土木回想

構造物にも生命的感性を

 

田代 幸英

西日本空輸? 代表取締役社長

1. はじめに
 平成から令和に元号が代わって穏やかなスタートをと思っていたが,台風15号,19号の襲来とその後の豪雨,自然の猛威を改めて感じている。私が九州電力に入社した昭和53年頃は,水路工作物の設計洪水は既往最大か100年確率洪水を対象にいくらか余裕を織り込んで設定していたように思うが,昨今では時間雨量100 mm を越える降雨が頻繁に発生しており,全国各地で“今までに発生したことがない”,“過去最大の”という言葉が飛び交う状況である。私は平成30年に退職するまで約40年のうち34年間,電力系ダムの建設,管理及び保全に携わってきた。この経験を通して感じてきたことについて述べてみることにしたい。

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