会誌「電力土木」

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建設所だより

穂高連峰の麓からの水力工事所だより

 

1. はじめに
 富山共同自家発電?は,昭和27年 4 月,北陸電力?と富山県内に工場を持つ電解電炉企業11社(昭和29年に 3 社に縮小)が出資し,北陸地方のひっ迫する電力打開策の一環として設立されました。直ちに,神通川水系高原川筋の岐阜県上宝村(現 高山市)において見座,葛山発電所の電源開発に着手し,昭和29年 1 月に見座発電所が,同年12月に葛山発電所が順次運開しました。(表―1)両発電所の合計出力は 5 万500 kW,年間発電電力量は約 3 億 kWh に達し,低廉な自家用電力として出資各社へ供給されています。
 水力発電専業である当社の基盤となっている葛山,見座発電所は,運転開始から約70年が経過し設備の老朽化が進んできました。そこで,建設後初めてとなる大規模改修に取り組むことを社内決定するとともに,2019年 7 月,工事の設計監理を担う見座葛山発電所工事所を開設しました。

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