会誌「電力土木」

　従来，山岳トンネルの覆工コンクリートは，脱型後は覆工表面が露出した状態のままで特別な養生が施されることはほとんどなかった。しかしながら近年では，一般的には荷重を支持する構造体として扱われない覆工コンクリートに対しても高い品質が要求されるようになり，いくつかの養生方法が開発されている。本工法は養生材として保温保湿性能に優れた EPS パネルを使用し，設置・撤去作業も簡易に行うことができる。本稿ではその施工方法と養生効果について報告する。

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