高倉 望
東急建設? 土木事業本部 技術統括部 環境技術部 担当課長
近年の気候変動に伴い異常気象による被害が社会問題となっている。その中でも,人口が集中し,かつ地中への雨の浸透能力が低下している大都市部で発生している“局地的大雨(いわゆるゲリラ豪雨)”による都市型被害が人命やインフラ機能に多大な影響を与えている。
ここ数年ゲリラ豪雨が増加傾向にある中,上記の都市型水害に対する防災・減災技術の開発は,建設業にとっても安全管理,品質管理,工程管理を考える上で重要となる。
そこで,筆者は,中央大学理工学部都市環境学科 山田正教授らと共同で ICT(情報通信技術)を活用した「都市河川監視システム(以下,“Teshub X(読み方:テシュブ エックス)”と略す)」を開発し,河川水位の上昇開始時刻や管理値を超過するまでの予測と実況の差(以下,リードタイムと呼ぶ)を確認した結果,そのリードタイムが25分〜35分確保できていたのでここに報告する。
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