会誌「電力土木」

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報告 水力

塚原発電所総合更新工事 現場土木技術者による岩盤掘削中の地質観察と施工管理への適用

 

岩田 太郎

九州電力? テクニカルソリューション統括本部 土木建築本部 耳川水力整備事務所 ダム計画・工事グループ 課長

大倉 健治

九州電力? テクニカルソリューション統括本部 土木建築本部 耳川水力整備事務所 ダム計画・工事グループ

田端 紀裕

西日本技術開発? 調査部 地質グループ 課長

 宮崎県の二級河川耳川に位置する塚原発電所では,機器の老朽化に伴う総合更新工事を進めている。このうち新設する発電所は,基礎掘削時に地表面下約28 m,総掘削量約 2 万 m3 の空間掘削を行うが,敷地の三方向が国道と村道に隣接しており,掘削時の地表面変位による道路の損傷防止が必須であったことから,慎重な掘削管理が必要となった。このため,埋設計器を用いた計測管理の実施とともに,地山や湧水の状況を早期に把握し,次ステップの施工に反映するステップ管理の手法を適用した。本稿は,地質専門技術者(委託コンサル)が必ずしも現場に常駐しない中で,岩盤掘削未経験の当社現場技術者に地質観察に関する独自の教育を行い,掘削時に直営で地質観察を実践し,計測管理結果や湧水観測結果と合わせて岩盤掘削時のステップ管理に反映した実績について報告するものである。

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