会誌「電力土木」

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特集:高経年化対策,リニューアル 火力

火力発電所取水ピットにおける塩害劣化の予防保全手法の提案

 

山田 裕之

九州電力? テクニカルソリューション統括本部 総合研究所 土木グループ 副主幹研究員

春口 雅寛

九州電力? テクニカルソリューション統括本部 総合研究所 土木グループ長

 当社の火力発電所土木構造物において,設備の高経年化に伴う塩害劣化を主要因とするコンクリートの剥落が報告された。これを受け,塩害劣化に関する合理的かつ予防保全の観点から,発電上のリスクを考慮して予防保全対象部位の絞込みを行い,現地調査と塩分浸透予測を実施した。この結果,選定した部位は「発電所の供用期間中にコンクリートの腐食ひび割れを起因とする剥離・剥落に至る可能性が高く,発電停止につながるリスクが高い」ことが分かった。このため,これらの部位は構造物の劣化状況に応じた予防保全の実施が必要と考えられる。

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