会誌「電力土木」

目次へ戻る

海外調査事業報告

アメリカにおけるダムの補修・補強と再生可能エネルギーへの先進的な取組状況に関する実態調査 ―第41回電力土木技術海外調査事業報告(その 3)

 

金原 俊也

中部電力? 再生可能エネルギーカンパニー部長

1. ロスアンゼルス市水道電力局(LADWP)
 1.1 LADWP の概要1)
 ロスアンゼルス市水道電力局(Los Angeles Department of Water & Power(LADWP))は約400万人のロスアンゼルス市民に水道,電気のサービスを提供する米国最大の地方公営企業体である。L.A. 市およびその周辺自治体に水道事業を行うため1902年に設立され,その後1916年には電気事業も開始した。現在,従業員数約9,400人で,年間1,600億 gallons(6 億 m2)の水供給と7,880 MW の電力供給が可能な設備を持ち,水道事業約68万,電気事業約150万の顧客に対し供給を行っている。2018年度の水道事業の収益は約12億 $,電気事業は約38億 $ である。
 LADWP は市議会で承認され市長に任命された 5 人のメンバーからなる Board of Water & Power Commissioners で統治されている。市長や市議会と協調し,L.A. 市における未来のクリーンエネルギーの創造,持続可能な水供給計画,老朽インフラの再構築を目指すとともに,再生可能エネルギーの拡大,エネルギーの効率化,代替エネルギーの活用による温室効果ガス削減に積極的に取り組んでいる。

ホームページ上では、「初回段落」のみを掲載しております。

     
     
ページのトップへ