会誌「電力土木」

　福島第一原子力発電所の護岸エリアにおいて，汚染水を漏らさない対策として，海側遮水壁を設置した。海側遮水壁により，護岸エリアの地下水位が上昇するために，地下水ドレンにより地下水を汲み上げ，地下水位を制御している。また，建屋近傍及び護岸エリアに地下水を近づけない対策として，1-4 号機周囲には，陸側遮水壁(凍土壁)を設置している。これら降雨および凍土壁の進捗などが，護岸エリアの地下水位を制御するために必要な汲上量に与える影響について考察を行った。本稿では，それらの結果について報告する。

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