会誌「電力土木」

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海外調査事業報告

ネパールにおける水力発電所の建設・維持管理・地震被害対応等に関する実態動向調査―第39回電力土木技術海外調査事業報告(その 2)―

 

三井  幸光

北電総合設計? 施設保全部 次長

1. トリスリ水力発電所
 1.1 発電所の視察概要
 トリスリ発電所は,図―1に示すヌワコット郡トリスリ市街に位置し,インド政府の援助により 1 億 4 千万ネパールルピーをかけて1967年に開発された流れ込み式の水力発電所である。
 当初は 3 MW 発電設備が 7 基で構成される総出力21 MW で運転開始された。しかし実際の出力が計画値を下回っていたこともあり,その後1995年には3.5 MW×6 基および 3 MW×1 基の総出力24 MW に設備の修復を含め改修された(写真―1)。
 最大年間発電量としては163 GWh を計画しており,2015年の年間発電量は125 GWh であった。
 視察にあたってはトリスリ発電所 Baburaja Maharjan 所長が対応してくださり,発電所,調整池,沈砂池,水路橋,取水堰等多くの施設を案内いただいた。

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