会誌「電力土木」

目次へ戻る

電力土木回想

私の電力土木技術者としての40年

 

開発  澄夫

元 東北電力? 取締役 青森支店長

1. はじめに
 突然の「先輩技術者からのエール」をという依頼に大いに戸惑った。私の平凡な経験などでは後輩に参考になることなど到底書きえないと悩んだが,「どんなことでも良いから」と説得され,引き受けてしまった。それで,思い出せる範囲で入社以来の自分史を書き綴り,その中で少しばかりの反省が,エールになるかと思い直すことにした次第である。
 私は昭和45年 4 月に東北電力に入社し,以来平成17年 6 月まで35年間在籍,その後,グループ会社である東北電機製造(株)に 5 年間,合計40年間,電気事業に奉職した。入社当時は高度経済成長期の真っただ中で,電気の需要は大きく伸び,電源開発が目白押しの状態であったが,しかしバブル崩壊もあり,電源開発は一気に冷え込み,建設氷河期に入ったようになった。その間,様々なことがあったが,40年間,無事に電気事業に携わることができ,多くの貴重な経験をし,楽しく思い出深い技術者生活を送ることができたことは,大変幸せなことだったとつくづく思う。
 古いところの記憶も薄れがちではあるが,思い起こせる限り振り返ってみたいと思う。
 私の40年間の勤務の内訳は,建設所11年,本店土木建築部20年,本店他部門 2 年,支店 2 年,関係会社 5 年である。

ホームページ上では、「初回段落」のみを掲載しております。

     
     
ページのトップへ