会誌「電力土木」

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技術情報委員会だより

建設現場における情報通信技術活用の取組み(その 1)〜i-Construction の概要〜

 

高齢化等による技能労働者の大量離職に伴い,労働力不足解消への取り組みが建設業界全体の課題となっている。この労働力不足を解決する手段の一つとして注目されているのが ICT (Information Communication Technology)であり,1990年代以降,いち早く製造業が ICT を取り入れた。製造業と比較すると,建設業界では,ライン生産などの製造業と異なる環境のため,ICT の活用は遅れているものの,近年の ICT の発展により,建設業界への ICT の全面的な導入が可能な水準に達してきている。国土交通省ではこれらの様々な ICT を導入することで,抜本的な生産性向上に取り組む‘i-Construction’を2016年度から推進している。他方,電力業界に目を向けると電力の全面自由化を踏まえ益々の生産性向上に取り組む必要があるものの,電力土木分野では,建設業界と比較しても ICT の導入が非常に遅れているのが現状である。そのため,技術情報委員会では,建設現場における ICT について特集し,電力土木を取り巻く ICT についてとりまとめる。本稿では第 1 回目として,国土交通省で取り組まれている‘i-Construction’の概要について報告する。

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