会誌「電力土木」

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講座

わが国における LNG 調達の実態と課題

 

遠藤  操

(一財)電力中央研究所 社会経済研究所 主任研究員

1. はじめに
 資源に乏しいわが国は,石油や石炭と並ぶ主要なエネルギー資源として,天然ガスを世界の資源国から輸入している。石油や石炭と異なり常温・常圧下で気体として存在している天然ガスは,単位体積当たりのエネルギー密度が低いため,超低温(−162℃以下)で液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas,体積は気体の 1/600)にして運びやすくしてから専用 LNG 船で海上輸送している。
 本講座では,わが国の電力・ガス業界がこれまで規制下で構築してきた LNG 調達の実態と,電力・ガスの全面自由化により表面化する新たな課題について解説する。

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