会誌「電力土木」

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報告 水力

西郷ダム,山須原ダム改造工事における仮設ゲート(SR 堰)の運用実績

 

向原 秀樹

九州電力? 土木建築技術センター 技術品質グループ 副長

松尾 朝喜

九州電力? 耳川水力整備事務所 ダム計画・工事グループ

宮田 真治

?丸島アクアシステム 鉄構第 2 技術部 ゴム堰担当 部長代理

概 要 西郷ダム及び山須原ダムの改造工事は,既設ダムに通砂機能を付加することを目的として,平成23年 9 月に工事に着手し,西郷ダムは平成30年 5 月の竣工,山須原ダムにおいては平成34年 5 月の竣工に向け工事を実施中である1)。本工事では,既設発電取水設備を活用する転流方式を採用し,ダム上流側に仮設ゲートとして SR 堰(堰高 4 m ダブルチューブ方式)を配置した仮締切を構築している2)。
 当地点の SR 堰は,仮締切上(ハイダム)に配置していることから,貯水容量が大きく,倒伏時には非越流状態から倒伏途中で越水させるなど,他地点とは異なる特殊な条件下で使用している。このため,それぞれのダムにおいて,約 3 年の運用を行った結果,いくつかの運用に関する課題が判明し,原因の分析や必要に応じて対策を実施している。本稿では,これらの課題のうち,SR 堰の大型化に関して留意すべきものや SR 堰全般に関するもののうち特に重要と考えられるものについて報告する。
 キーワード:ダム改造,仮締切,SR 堰,ダブルチューブ方式

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