会誌「電力土木」

概　要　発電を目的としたダムの管理事務所では，出水時に，ダム下流河川に急激な水位上昇を発生させないよう，常時満水位を超えないようにゲート放流の開始時刻や放流量を判断するため，ダム流入量予測モデルが導入されている。しかし，パラメータが最適化されたモデルでは全ての出水に対して予測精度を確保することが難しく，最終的なゲート操作はダム管理者の経験的判断に依るところが大きい。そこで，パラメータ誤差を流入量予測幅として評価する粒子フィルターと呼ばれる手法を用いてダム流入量予測の精度向上を図った。
　キーワード：ダム流入量予測，分布型流出解析モデル，粒子フィルター，ゲート操作

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