会誌「電力土木」

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総説

迅速な災害復旧には廃棄物処理計画の策定が重要

 

山中  稔

香川大学 工学部安全システム建設工学科教授,四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構併任教授 

概 要 水害や地震等により発生する廃棄物を災害廃棄物と呼ぶが,発災直後には生ごみが混合した生活ごみが排出され,その後,復旧の進展にともない家屋解体系廃棄物が大量に仮置き場に搬入されるようになる。これらの大量に発生する災害廃棄物の処理をいかに適切かつ迅速に行うかが,その後の災害復旧の進捗に大きく影響する。事前に災害廃棄物処理の計画を立てておくことは,その後の災害復旧や復興に極めて重要である。本稿では,直近の平成28年熊本地震による災害廃棄物の処理状況を述べるとともに,南海トラフ巨大地震を想定した津波災害廃棄物の発生量推定に関する研究を紹介することで,自然災害時の災害廃棄物の処理処分の重要性について新たな認識を有して頂きたいと考えている。
 キーワード:災害廃棄物,廃棄物発生量,発生原単位,地震対策

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