会誌「電力土木」

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報告 研究

衛星測位データを利用した津波予測の可能性

 

豊田 淳史

中部電力(株) 技術開発本部 原子力安全技術研究所 地震・津波・防災グループ 研究副主査

田中 良仁

中部電力(株) 技術開発本部 原子力安全技術研究所 地震・津波・防災グループ 研究主査

概 要 GPS に代表される衛星測位では,その算出のため電離圏の全電子数が計測されており,このデータはリアルタイムで比較的安価に入手可能である。東北地方太平洋沖地震では,電離圏の全電子数が局所的に減少する「津波電離圏ホール」が観測された。他の地震津波においても調べた結果,初期津波高と全電子数の減少率には相関があり,これを用いれば沿岸における津波高を予測できる可能性がある。課題として時間短縮があり,全電子数の減少を同ホールの拡大幅のピークから時間短縮して推測する方法について検討した。
 キーワード:津波予測,津波電離圏ホール,衛星測位,全電子数

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