会誌「電力土木」

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報告 水力

発電用ダムの堆積土砂処分地確保と進入道路他の設計・施工

 

井門 幸人

関西電力(株) 奈良電力部 吉野電力所 課長

阪倉 裕紀

関西電力(株) 奈良電力部 吉野電力所 土木係

島谷 竜一

(株)大林組 関電九尾工事事務所 所長

概 要 関西電力が管理する発電用ダムの川迫ダム,九尾ダムは昭和初期に完成し,運用開始から約80年が経過している。これらのダムは上流域の山地荒廃により,運用開始以降,調整池内の堆積土砂(ダム堆砂)が増加し,昭和63年からダム上流域の浸水被害の防止のため堆砂除去を実施している。しかし,これまで堆砂を処分してきた土捨場は,すでに飽和状態になっており,当該ダム地点近傍は急峻な地形で処分地としての適地がなく,ダム堆砂への対応が長年問題となっていた。今回,地元自治体と土捨場整備事業を共同で実施することにより,これらの問題の解決が図れたので,本稿では,土捨場整備事業の概要,土捨場用進入道路の建設工事の概要,一部設計・施工内容について報告する。
 キーワード:水力発電所,ダム堆砂,土捨場整備,軽量混合盛土,高所法面掘削工法

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