会誌「電力土木」

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報告 水力

水力発電設備ゲートへの二相ステンレス鋼の適用

 

遠藤 義彦

北海道電力(株) 倶知安水力センター 土木課長

和泉 康平

北海道電力(株) 倶知安水力センター 土木課

 概 要 北海道電力(株)蘭越発電所の取水堰排砂門戸当りは,発電所運転開始から65年が経過し,戸当り金物の変形に加え,コンクリートの凍害劣化が著しいことから,平成22年度に No. 2 排砂門戸当り,平成27年度に No. 1 排砂門の戸当りを対象に修繕を実施した。平成27年度の修繕工事においては,北海道電力(株)で初めて(水力発電設備に限っては電力会社で初めて),戸当りのローラ踏面板に二相ステンレス鋼を適用し,平成22年度修繕工事における戸当り金物の材料費に対して48%のコストダウンを図った。また,ゲート本体への二相ステンレス鋼の採用展開を図ることを目的に,ダム洪水吐ゲート(鋼製ローラゲート:幅7.0 m,高さ7.8 m)をモデルケースとして,扉体本体に「SM 材」,「二相ステンレス鋼」を使用した場合のライフサイクルコストの比較検討を行い,二相ステンレス鋼の優位性を確認した。
 キーワード:二相ステンレス鋼,ゲート,戸当り,コストダウン,ライフサイクルコスト

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