会誌「電力土木」

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報告 水力

既設揚水発電所における揚水・発電同時運転に関する水理的検討

 

河内 友一

中国電力(株) エネルギア総合研究所 土木担当 副長

田岡  洋

中国電力(株) 経営企画部門 設備計画担当 専任係長

入江  彰

中国電力(株) 流通事業本部 鳥取土木 担当マネージャー

概 要 複数台の定速ポンプ水車を有する既設揚水発電所において,一部の水車を揚水運転させると同時に他の水車を発電運転させる揚水・発電同時運転により,運用方法の変更のみで揚水時にも周波数調整できる可能性がある。同時運転を実施すると設計で考慮されていない方向の流れが水路内に生じるため,サージング,水撃圧,損失水頭およびキャビテーションの 4 項目の水理的課題における同時運転の影響について検討した。その結果,同時運転を実施した場合に解決が困難な水理的課題はなく,既設揚水発電所における揚水・発電同時運転の実現可能性があることがわかった。
 キーワード:揚水発電所,周波数調整,サージング,水撃圧,損失水頭,キャビテーション

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