会誌「電力土木」

概　要　中部電力では，再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できる一般水力や維持流量発電の開発に努めている。阿多岐水力発電所は，岐阜県より平成23年10月に阿多岐ダム(岐阜県)における発電可能性調査の検討依頼を受け，経済性を検討した上で平成24年11月に当社から岐阜県に正式に申し入れを行い開発が決定したものである。本発電所は，河川法(平成25年改正法)に基づく従属発電の登録制による申請手続きを行った全国初の小水力発電所工事であり，最大取水量0.7 m3/s，有効落差約38 m の未利用水力エネルギーの利用により，最大出力190 kW を得るダム式発電所である。本報告では，本発電所の新設工事の概要について報告する。
　キーワード：維持流量発電，小水力，河川法登録制

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