小寺 雅子
東京電力(株) 環境部 福島環境調査グループ
中山 隆晴
東京電力(株) 工務部 送変電建設センター 土木グループ
増子 雅洋
東電設計(株) 土木本部 社会基盤推進部 津波評価技術グループ
概 要 川崎火力 2 号系列増設工事の取放水管工事において,従来から使用されている鋼管の代替として内圧用高耐圧ポリエチレン管(以下,HSPE 管)の適用可能性を検討した。HSPE 管は,高密度ポリエチレンにガラス繊維を混入した材料を用いた管である。取放水管に適用するにあたり材料特性の把握が不十分であったことから,材料試験を実施し,材料特性の確認を行った。また,部材レベルの変形性能を把握するため,HSPE 管の管軸直角方向(以下,断面方向)載荷実験,埋設載荷実験,曲管の一方向載荷実験を実施し,断面方向・管軸方向それぞれの変形性能,破壊形態を確認した。さらに,載荷実験の有限要素法(以下,FEM)による再現解析を実施したところ,概ね良い整合が得られたため,FEM 解析が HSPE 管に適用可能であることが確認できた。
キーワード:取放水管,ポリエチレン管,FEM 解析,埋設載荷実験,曲管一方向載荷実験,変形特性
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