会誌「電力土木」

概　要

　従来，桟橋のコンクリートの補修工事におけるはつり作業はハンドブレーカーを用いた破砕が行われるが，重労働で作業効率が悪いこと，騒音等による周辺環境への影響が課題となっている。そこで，低騒音・低振動でコンクリートや岩盤を瞬時に破砕する放電衝撃破砕工法の適用性について検討した。放電破砕工法は，破砕対象に装填する放電カートリッジ内の液量に応じて破砕力を制御できコンクリートの表面を破砕することができるが，施工後の既設構造物の残存部の健全性を定量的に評価できるデータの不足が課題であった。本報告は，これらの課題を解決するために，実構造物において放電破砕工法の試験施工を行い，その適用性について検証した結果を示すものである。
　

キーワード：コンクリート，破砕，放電破砕工法，マイクロクラック

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