会誌「電力土木」

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海外情報 (平成23年 09月号)

押出し工法によるラオス・ヒンフープ道路橋の施工

 

石川正己

錢高組国際支店 土木工事課長

【概要】

 ラオス人民民主共和国は,周囲をタイ,ミャンマー,中国,ベトナム,カンボジアの 5 カ国に囲まれたインドシナ半島唯一の内陸国である。首都ビエンチャン特別市より,国道13号を約 95 km 北上したリック川に架かる道路橋の旧ヒンフープ橋が,建設から約100年を経過して老朽化が著しく,落橋が危惧されていたため,旧橋の約 200 m 下流に,我が国の無償資金協力により新橋の架け替えが行われた。ラオス国は我が国が提言する東アジア共同体構想の拠点となる ASEAN 諸国の経済回廊の要衝にあたる。国道13号は,ビエンチャンを起点として,同国の主要都市を縦貫し,北は中国,南はカンボジアまで連携する重要幹線道路であり,ヒンフープ橋(新橋)の完成により,これまで片側交互通行であった幹線道路上,唯一のボトルネックが解消された。本稿では,現地の気象条件,熟練作業員や資機材の調達が困難な中で,工程,品質,原価低減,円滑な施工を行うために実施した対策ならびに創意工夫に関して報告する。

キーワード :ラオス,橋梁建設,押出し架設工法,創意工夫

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