会誌「電力土木」

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報告 【水力】 (平成23年 09月号)

追加桁と高減衰ダンパーによるダム水門柱の耐震裕度向上工事

 

北澤智

中部電力(株) 静岡支店
大井川電力センター 土木課 主任

伊豫田光

中部電力(株) 静岡支店
大井川電力センター 土木課 会員

望月真

中部電力(株) 静岡支店
大井川電力センター 土木課 課長 会員

【概要】

 ダムの水門柱は,洪水吐ゲートを開閉するための支持構造物であり,現行の技術基準1)で要求される耐震性能を満足することはもとより,東海地震等の大規模地震が発生した場合でも洪水処理機能を維持できる耐震性能を保有する必要がある。そこで,当社は保安レベル向上のため,既設管理橋の主桁あるいは既設管理橋を代替する追加桁に高減衰ダンパーを設置することで,水門柱の地震時変位を拘束するダム水門柱耐震裕度向上工法を開発2)し,平成21年度から実際のダムに適用している。本稿では,この工法で追加桁と高減衰ダンパーを用いた場合のダム水門柱耐震裕度向上工事の施工および品質管理について述べる。

キーワード :洪水吐ゲート,ダム水門柱,高減衰ダンパー,追加桁,耐震裕度向上工事

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