線状降水帯

もともと線状降水帯という用語は使用されておらず,小倉1)によれば集中豪雨の形態の 1 つとして線状集中豪雨(他は,団塊状集中豪雨,地形性集中豪雨)で区分していた。その後は線状降水帯と呼ばれるようになるが,降雨強度や規模などの定義は示されず,また災害をもたらしたものだけを事例として整理してきた。代表的な事例を図― 12)に示す。
 Yamada et al.2)はこれまで災害事例の少ないとされた北海道について,線状降水帯を次のように定義し,災害に至らなかったものまでも対象に整理した。
 ()最大降雨強度が20 mm/h 以上
 ()発現から消失までの継続時間が 2 時間以上
 ()孤立して存在
 ()移動速度が遅い
 ()細長く尖った形状
ちなみに線状降水帯の規模は概ね長さが50〜300 km,幅が20〜50 km である。
 Yamada et al. は1990年から2010年までで北海道周辺で発生した年度別線状降水帯の数を図―2に示し,線状降水帯発生の多い年は次の傾向となることを整理している。
 )椽が高気圧性,オホーツク海が低気圧性の平年偏差の年
 850 hPa 気圧面における東西方向水蒸気 flux が多い年
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なお2010年は La-Ni~na 年であり,かつ猛暑年であった。

参 考 文 献

1) 小倉義光:集中豪雨の解析とメカニズム,天気,第38巻第 5 号,p. 22〜p. 34,1991年 5 月
   

2) Tomohito J. Yamada et al.: Climatology of line-shaped rain bands over northern Japan in boreal summer between 1990 and 2010, Royal Meteorological Society. ATMOSPHERIC SCIENCE LETTERS Atmos. Sci. Let. 13: 133-138, 2012. 2
   



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