Air-des 工法

 Air-des 工法とは,液状化発生の可能性がある飽和砂質土地盤に対して,空気を直接注入して地盤を不飽和化させることにより,液状化を抑制する地盤改良工法である。
 空気注入により不飽和化した砂質土地盤は,地震力が作用した場合,間隙中の空気が圧縮減少するため,過剰間隙水圧の上昇が抑制されることから,液状化に対する抵抗が増加することとなる。
 Air-des 工法の特徴としては,
  ○土粒子の骨格構造に影響を与えずに間隙水圧の一部を空気に置き換えるため,施工に伴う地盤の変形がほとんどない
  ○構造物直下の地盤についても液状化対策が可能であるため,対象施設の運用に制約を与えない
  ○注入材料として大気中の空気を使用するため,他工法に比べて環境負荷を軽減できる
  ○注入材料用のプラントを設ける必要がなく,スペースが十分取れない狭隘な箇所でも施工が可能である
ことなどが挙げられる。

参 考 文 献

1) 空気注入不飽和化工法(Air-des 工法)技術マニュアル
   

2) 東亜建設工業(株)HP
   



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