三木 理
金沢大学 理工学域 機械工学系 教授
藻場は魚介類の増産など地域の経済的側面だけでなく,沿岸域の生態系の維持や CO2 吸収など地域から地球全体に渡る環境保全に重要な役割を有している。石川県能登半島は日本有数の藻場面積を有しているが,近年,アワビなどの漁獲量の減少が顕著となり藻場の保全活動が活発化している。そこで筆者らは,北陸地域の石炭火力発電所の副産物であるフライアッシュや能登半島で産出する安山岩を用いた地域特産のフライアッシュ高含有ポーラスコンクリートを開発し,北陸地域での藻場造成への適用を検討しており,本稿ではこの事例を紹介する。
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