会誌「電力土木」

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電力土木回想

失敗での学びと成功の喜び

 

大石 富彦

?KANSO テクノス 代表取締役社長

1. はじめに
 私は,1955年(昭和30年)生まれで,高度成長の時代に高校,大学に進学し,田中角栄の「日本列島改造論」を読んで,土木工学を目指しました。1980年に大学院を卒業し,?関西電力に就職するにあたり,恩師,室田明教授に巡り合ったのが,そのきっかけとなりました。師の著書“応用流体力学”には「水は流れるままに流れる」という哲学が,ナビア・ストークスの式とともに記載されており,“水の流れ”に奥深さと親しみを感じ,師のすべての授業をサボルことなく学びました(他の授業はさほど真面目に受講していません)。そして,室田研究室のゼミ旅行で,筑後川や庄川に行き,個人旅行で黒部ダムを見学する中で,なんとなく電力会社の土木屋は,あらゆる土木構造物を建設でき,また,それらを計画する仕事ができることに思い至り,魅力を感じて,入社を決めたのを覚えています。

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