会誌「電力土木」

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海外だより

スリランカの経済発展に伴うコンクリート構造物の品質・技術の向上

 

曽田 暢一

大成建設? 国際営業本部 スリランカ連絡所 課長

1. はじめに
 スリランカは,北海道の 8 割程度の国土に約2,100万人の人口を有するインド南東部に位置する島国で,2009年 5 月に26年間続いた内戦が終結した。私は,内戦が終了する 2 か月前にスリランカに赴任し現在も継続勤務しているため,内戦中と内戦後のスリランカを見ることが出来ている。内戦後のスリランカの経済成長は目覚しく,経済成長率は2010年から2012年に 8%を超え,現在では一人当たりの GDP が4,000米ドルを超えてきており,南アジアの中でひときわ存在感を放っている。近年では,外国人観光客が増え,建設ブームも迎えて内戦中には殆どなかったショッピングモール等の商業施設や高層ビルがスリランカ最大の都市であるコロンボを中心に立ち並び,さながら近代都市の様相を呈してきている(写真1参照)。本稿では,このように経済成長が進むスリランカにおいて,その成長を支える基本インフラであるコンクリート構造物に着目して,経済成長と共に向上してきているその品質・技術について報告したい。

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