会誌「電力土木」

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報告 原子力

火山現象による津波高さの算定

 

永松 直樹

中部電力? 原子力本部 原子力土建部 調査計画グループ 主任

西村 幸明

中部電力? 原子力本部 原子力土建部 調査計画グループ

加藤 勝秀

中部電力? 原子力本部 原子力土建部 調査計画グループ 主任

 原子力発電所の新規制基準で影響評価を求められている自然現象の一つに火山現象があり,火山灰や火砕流等による直接的な影響のほかに,噴火により発生する津波の発電所への影響を検討する必要がある。これまで火山現象による津波に関しては数値シミュレーションによる津波高の計算が試みられているが,津波高を簡易に予測する手法は確立されていない。そこで本報告では,津波の発生原因となり得る火山現象のうち,特に海中噴火を対象として,既往文献による経験式,理論式を組み合わせた津波予測式を提案した。この津波予測式を用いて国内外の海中噴火による津波事例を再現することにより,その適用性を検証するとともに,仮に伊豆小笠原弧の火山で海中噴火が起きた場合に浜岡原子力発電所敷地に到達する津波高を試算したので,これを報告する。

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