会誌「電力土木」

概　要　

北海道電力(株)ユコマンベツ発電所は江卸発電所のユコマンベツ補給水路が有する未利用エネルギー(遊休落差)を有効活用する，最大取水量1.3 m3/s，有効落差66.10 m，最大出力690 kW の水力発電所である。当工事の特徴は小規模な躯体構築，傾斜角度40°を越える急傾斜地での施工である。こうした現場状況を考慮して，水圧管に FRPM 管，水槽・水圧管路のコンクリート材料に中流動コンクリート，水槽・水圧管路の埋戻しに急斜面補強土工を採用し，既存工法を最適に組合せることにより工事を行なった。本稿では当発電所新設工事の設計と施工の概要を報告する。
　

キーワード：FRPM 管，中流動コンクリート，急斜面補強土工

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