会誌「電力土木」

【概要】

　コンクリートは水，セメント，骨材などで構成された複合材料であり，その各材料の製造過程においては化石燃料の燃焼などによって CO2 が排出される。水中不分離性コンクリートは，粘性を高めることによって水中での施工を可能にしたコンクリートだが，普通コンクリートに比べてセメントの使用量が多いため，製造過程における CO2 排出量が多くなる。そこで，高性能 AE 減水剤を用いて単位水量及び単位セメント量を低減し，コンクリートの品質を確保したままで材料由来の CO2 排出量を削減した「エコ・シーコン」を開発・実用化したので紹介する。

キーワード：水中不分離性コンクリート，CO2 排出量，環境負荷低減，単位セメント量

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